具志村(読み)ぐしむら

日本歴史地名大系 「具志村」の解説

具志村
ぐしむら

[現在地名]那覇市具志ぐし一―三丁目・具志

高良たから村の西、小禄うるく間切の南部に位置し、瀬長せなが島を望む海辺低地から南は豊見城とうみぐすく間切瀬長しなが村・名嘉地なかち(現豊見城市)。小禄間切新設以前は豊見城間切に属し、絵図郷村帳・琉球国高究帳ともに同間切に村名がみえる。高究帳では高頭二二九石余、うち田一四六石余・畠八三石余。「アカラ嶽」「サキヤマ嶽」「具志之殿」「具志嶽之殿」「具志里主所殿」「具志巫火神」があり、いずれも具志ノロが祭祀管轄(琉球国由来記)。現在わずかに形跡が残る。「具志之殿」「具志嶽之殿」「具志里主所殿」では稲穂祭の神酒は池城いけぐしく請地から供した(前掲由来記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報