八重滝鑪跡(読み)やえだきたたらあと

日本歴史地名大系 「八重滝鑪跡」の解説

八重滝鑪跡
やえだきたたらあと

[現在地名]掛合町入間

竹尾たけのお村八重滝に設けられた鑪。その前身は寛政六年(一七九四)入間いるま村の田部甚左衛門が入間鑪を設けたことに始まる。同鑪は文政八年(一八二五)まで続くが、その間経営を吉田よしだ(現吉田村)田部佐一右衛門に委託する。吉田村田部家では文化一二年(一八一五)竹尾村にあった鉄山に鑪を設け八重滝鑪としていたが(菅谷鑪)、宮の前鑪を吸収して本格的に鉄山経営に乗出した。八重滝鑪の鉄生産は文政一〇年五千七〇〇貫・銑四万三千五〇〇貫、合計四万九千二〇〇貫(「文政十年亥七月盆切鑪出目銀勘定目録」田部家文書)、安政二年(一八五五)には鉄七万四千二五〇貫で、明治・大正と鉄生産は続く(掛合町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android