八幡大神宮(読み)はちまんだいじんぐう

日本歴史地名大系 「八幡大神宮」の解説

八幡大神宮
はちまんだいじんぐう

[現在地名]旭区清水三丁目

かつての馬場ばば村の集落北端、字榎並えなみに鎮座し、応神天皇・春日大神・蛭子大神を祀る。旧村社。「摂津志」には「三社神祠」とみえ、馬場・般若寺はんにやじ別所べつしよ上辻かみのつじ鎮守石清水いわしみず神社ともいった。守口もりぐち来迎らいこう寺蔵の不焼寺古跡略縁起によると、貞和三年(一三四七)来迎寺の開山実尊は、深江ふかえ(現東成区)法明ほうみよう寺にいた大念仏だいねんぶつ(現平野区)中興の祖法明から天筆如来を授かったが、帰路、これをねたんだ法明寺の僧・信徒らに追跡され、守口の南の古堂に隠れた。これを知った追手が火を放って焼こうとしたが、火はたちまち滅したので、以来その古堂を不焼やけず寺と名付けて来迎寺の末寺とし、村名も不焼寺やけずでら村と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の八幡大神宮の言及

【宇佐神宮】より

…大分県宇佐市に鎮座。八幡宮,八幡大神宮,宇佐八幡宮,宇佐宮ともいう。旧官幣大社。…

※「八幡大神宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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