入山形(読み)イリヤマガタ

デジタル大辞泉 「入山形」の意味・読み・例文・類語

いり‐やまがた【入山形】

紋所の名。「入」の字を山形図案化したものを、二つ左右から打ち違えたもの。
遊女等級記号1を用いたもの。吉原細見よしわらさいけん使用

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「入山形」の意味・読み・例文・類語

いり‐やまがた【入山形】

〘名〙
① 紋所の名。「入」の字を図案化し山形にしたものを、二つ横に並べて打ち違えたもの。いりやま。
② 江戸新吉原で、遊女の階級を表わす符号の一つ。「二つ星」「一つ星」などがある。
※歌舞伎・夜討曾我狩場曙(1874)二幕「漸うと入山形の肩書へ呼出しといふ名目を付けて貰うた新造が」
大入りの「入」の字形の山形をかたどった、招き看板近世芝居小屋などで用いた。
巷談本牧亭(1964)〈安藤鶴夫〉女あるじ「本牧亭入り口には、入山形(イリヤマガタ)庵看板

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