児童扶養手当法(読み)じどうふようてあてほう

百科事典マイペディア 「児童扶養手当法」の意味・わかりやすい解説

児童扶養手当法【じどうふようてあてほう】

母子福祉年金など公的な年金が受けられない生別母子世帯等の義務教育終了前の児童心身障害のある場合は20歳未満まで)に対して手当を支給し,児童の福祉を図ることを目的とする法律(1961年公布,1962年施行)。当該児童の母または養育者に支給されるが,所得制限があり,所得に応じて全額支給と一部支給に分かれる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の児童扶養手当法の言及

【児童福祉】より

…児童福祉の精神を宣言したものが児童憲章(1951年,内閣総理大臣の召集による児童憲章制定会議で制定)で,憲章は〈児童は人として尊ばれる,児童は社会の一員として重んぜられる,児童はよい環境の中で育てられる〉という憲法の精神に則した児童福祉の理念を明示した。 児童の生活に対する経済保障を取り決める法律には,父と生計を同じくしていない児童の健全育成を保障する目的で成立した児童扶養手当法(1961公布),精神または身体に障害を有する児童で,その養育者が一定額以上の所得のない場合に,障害児の生活の向上に寄与するための手当の支給を取り決めた特別児童扶養手当等の支給に関する法律(1964公布),さらには,児童の家庭養育の安定を図るため,3人以上の児童をもつ父または母または監護者に支給する手当を取り決めた児童手当法(1971公布)がある。 母子家庭にある児童を家族単位で援助するための法律として母子福祉法(1964公布,1981年母子及び寡婦福祉法に改正)がある。…

【児童扶養手当】より

…児童の心身のすこやかな成長を図るため,父母が婚姻を解消して生別している場合,父が死亡したり廃疾・生死不明状態にある場合など,父と生計を別にしている状態にある児童の母または養育者に対して,母子福祉対策の一環として,児童扶養手当法(1961公布)に基づいて国が支給する手当である。支給対象児童は18歳未満の児童であるが,児童が心身障害をもつ場合に限り,20歳まで適用される。…

※「児童扶養手当法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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