兎角に(読み)とかくに

精選版 日本国語大辞典 「兎角に」の意味・読み・例文・類語

とかく【兎角】 に

① =とかく(兎角)(一)①
源氏(1001‐14頃)帚木「すすめる方と思ひしかど、とかくになびきて、なよびゆき」
② =とかく(兎角)(一)②
雑兵物語(1683頃)下「武具のくろきは見事だが、兔角に黒糸黒染の物は武具にはよくないこんだ」
③ =とかく(兎角)(一)③
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉九「我が言ふ事の用ひられねば兎角(トカク)に物のおもしろからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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