光慶寺(読み)こうけいじ

日本歴史地名大系 「光慶寺」の解説

光慶寺
こうけいじ

[現在地名]大和郡山市今井町

今井いまい町の中央にある。瑞岩山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。寺蔵の光慶寺由緒によると、開基皇慶は天台宗山門の僧で、当初山城国岩田いわた(現京都府八幡市)皇慶こうけい寺を開いた。その後平判官康頼の息左衛門尉清基の末子で千代寿という者が出家して光慶と名乗り、皇慶寺の住持を勤めていたが、光慶は高田真仏に従い親鸞に帰依し浄土真宗となった。

光慶寺
こうけいじ

[現在地名]高岡市中川一丁目

高岡文化ゾーンの北側にあり、立像山歓喜院と号し、浄土真宗本願寺派、本尊阿弥陀如来。康応元年(一三八九)了善による開基という(貞享二年寺社由緒書上)。以後の動向は不詳だが、大小一揆以降は和田本覚わだほんがく寺の下分にみえる(「超勝寺并本覚寺下分書上」本願寺文書)。しかし本末的には木越光徳きごしこうとく寺の門徒である。慶長六年(一六〇一)六月五日に西本願寺准如より顕如絵像を、同一四年六月一八日に親鸞絵像を、正保三年(一六四六)五月一〇日に良如より聖徳太子絵像・七高僧絵像を「射水郡二上庄国吉保嵯峨野」として下付されている(寺蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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