元秋山村(読み)もとあきやまむら

日本歴史地名大系 「元秋山村」の解説

元秋山村
もとあきやまむら

[現在地名]川俣町秋山あきやま

南流する女神めがみ川の上流域に位置し、南は羽田はねだ村、北は上秋山村。小規模な谷が樹枝状に発達する複雑な地形で、集落は散在している。女神川に沿って福島に至る街道が通る。近世初期は秋山村として推移したが、元禄一一年(一六九八)当村と上秋山村に分村した。ただし史料には両村とも秋山村とみえ、郷帳類では一村で高付されている。天文七年(一五三八)の段銭古帳に秋山の地名はみえず、懸田氏の所領の小手おで八邑に含まれていたとされる。羽田氏系図(羽田家文書)によると、羽田氏の一族の秋山五郎左衛門は、天文の乱後懸田俊宗に供奉して秋山村に暫時住まい、のち小高おだか(現小高町)に移ったという。秋山氏は当地を領有した地頭とみられる(川俣町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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