優がる(読み)やさしがる

精選版 日本国語大辞典 「優がる」の意味・読み・例文・類語

やさし‐が・る【優がる】

(形容詞「やさしい」の語幹接尾語「がる」の付いたもの)
[1] 〘自ラ四〙
① 恥ずかしそうにする。きまりわるそうにする。
※枕(10C終)四六「けしきばみ、やさしがりて、知らずともいひ、物もいはでも往ぬる者は」
② 優雅そうにふるまう。風流ぶる。
無名抄(1211頃)「にぎははしきに付けても品なく、やさしがるに付けてもわざとびたり」
[2] 〘他ラ四〙 殊勝と思う気持言動に表わす。心にくいなどと思う。
※宇治拾遺(1221頃)七「女をば皆いとほしがりやさしがりけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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