働掛(読み)はたらきかけ

精選版 日本国語大辞典 「働掛」の意味・読み・例文・類語

はたらき‐かけ【働掛】

〘名〙
① 働きかけること。
※ガトフ・フセグダア(1928)〈岩藤雪夫〉附記「それに何等の積極的の働きかけの出来なかった無力な私を恥入る」
文法で、動詞の表わす動作作用として、主体が他に力を及ぼす場合。自動に対する他動受動に対する能動にあたる。〔語法指南(1889)〕

はたらき‐か・ける【働掛】

〘他カ下一〙 はたらきか・く 〘他カ下二〙 自分から他のものに動作・作用をしかける。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石一一「水と油が双方から働らきかけるのだから」

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