傾城(花魁、娼妓)(読み)けいせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「傾城(花魁、娼妓)」の意味・わかりやすい解説

傾城(花魁、娼妓)
けいせい

花魁(おいらん)、娼妓(しょうぎ)の異称。『漢書(かんじょ)』に美人を「一顧傾人城再顧傾人国」と表現したのに基づく。傾国とよぶのも出典は同じ。初めは雅言であったが、のちには遊女女郎などの同義語として広く使用され、傾城町傾城屋などの熟語もある。明治以後はほとんど使われなくなった。

[原島陽一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android