精選版 日本国語大辞典 「傾国」の意味・読み・例文・類語
けい‐こく【傾国】
〘名〙
① 国家の存立をあやうくすること。
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「専城之吏、忠節已空、分優之職、掌政永絶、所謂傾国之讎、害人蠧、豈過於斯哉」 〔史記‐項羽本紀〕
※太平記(14C後)一「詩人採て后妃の徳とす。奈何かせん、傾城(けいせい)傾国(ケイコク)の乱今に有ぬと覚て、浅増(あさまし)かりし事共也」
③ 遊女。傾城(けいせい)。
※評判記・名女情比(1681)五「今遊女のかみにをきて、末代の傾国に、此なさけをしめす物ならし」
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