傍目八目(読み)オカメハチモク

デジタル大辞泉 「傍目八目」の意味・読み・例文・類語

おかめ‐はちもく〔をかめ‐〕【傍目八目/岡目八目】

他人囲碁そばで見ていると、対局者よりも冷静に手が読める意から》第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。
[補説]「対局者よりも8手先まで見通せる」とする解釈が広く行われているが、もく手数を数える語ではなく、(石で囲んで自分のものとした部分)を数える語であるところから、「観戦者は8目分、得をする手を思いつく」の意とする説もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「傍目八目」の意味・わかりやすい解説

傍目八目
おかめはちもく

もと囲碁用語。傍目(岡目)はわきから見ること、傍観の意で、八目は囲碁の手数(てかず)をいう。囲碁の対局をわきから見る観戦者は、冷静に局面を判断して、八目先まで見通すことができる。その意から、傍観者立場にたって判断するほうが、物事の真相利害得失を、当事者よりかえって的確にとらえることができることのたとえ。

[棚橋正博]

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