俳名（読み）はいめい

精選版 日本国語大辞典

はい‐めい【俳名】

〘名〙

① ＝はいみょう（俳名）①

※江戸から東京へ（1921）〈矢田挿雲〉七「桜の苗樹数十本を浅草寺へ寄進し、自分の俳名(ハイメイ)を其のまま之を太申桜と名づけ」

② 俳人としての名声。

※俳人蕪村（1897）〈正岡子規〉緒言「蕪村画名の生前に於て世に伝はらざりしは俳名の高かりしがために圧せられたるならんと言へり」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

はい‐みょう〔‐ミヤウ〕【俳名】

俳号。はいめい。

はい‐めい【俳名】

１ ⇒はいみょう（俳名）
２ 俳人としての名声。「俳名が高い」

出典　小学館

世界大百科事典内の俳名の言及

【歌舞伎】より

…それでもなお，加役料，よない金などの名目で給金の上乗せが行われ，実質は700両，800両を取る役者が何人もあり，やがてもとのままに復してしまう。　役者は芸名のほかに，屋号(表1参照)と俳名（はいみよう）を持っていた。市川団十郎を成田屋三升（さんじよう），尾上菊五郎を音羽屋梅幸，沢村宗十郎を紀伊国屋（きのくにや）訥子（とつし），中村歌右衛門を成駒屋芝翫（しかん）というように，通人は役者を屋号と俳名とで呼ぶこともあった。…

※「俳名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社