保応寺(読み)ほおうじ

日本歴史地名大系 「保応寺」の解説

保応寺
ほおうじ

[現在地名]富岡町上郡山 中川原

東流する紅葉もみじ川南岸山地に立地、福寿山岩松院と号し、真言宗智山派。本尊阿弥陀如来。康和三年(一一〇一)空範の開山で、永正一五年(一五一八)以降磐城三十三観音の結願寺として知られる。明治初年の廃仏毀釈の際は無住であったため荒れるに任せ、多くの古記録を散逸して縁起は不明となる。しかし如意輪観音像など五二体の仏像が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android