便佞(読み)ベンネイ

デジタル大辞泉 「便佞」の意味・読み・例文・類語

べん‐ねい【便×佞】

口先は巧みだが、心に誠実さのないこと。また、その人。
阿諛―の所為なるべしと申し候」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「便佞」の意味・読み・例文・類語

べん‐ねい【便佞】

〘名〙 (形動) ことばたくみに、人の気に入るようにふるまいながら、その実、心に誠意のないこと。また、その人やそのさま。
太平記(14C後)一「善巧・便佞(ベンネイ)叡旨に先だって奇を争ひしかば」
山鹿語類(1665)二一「或は追従便佞してしきりにへつらひを事とす」 〔論語‐季氏〕

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普及版 字通 「便佞」の読み・字形・画数・意味

【便佞】べんねい

佞巧

字通「便」の項目を見る

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