佩添・帯副(読み)はきそえる

精選版 日本国語大辞典 「佩添・帯副」の意味・読み・例文・類語

はき‐そ・える ‥そへる【佩添・帯副】

〘他ア下一(ハ下一)〙 はきそ・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した)
太刀を身に帯びる。
万葉(8C後)一一・二六三五「剣刀身に佩副流(はきそふル)ますらをや恋といふものを忍びかねてむ」
② 太刀にそえて、別の太刀を身に帯びる。
太平記(14C後)九「鬼丸と云ける金作の円鞘の太刀に、三尺六寸の太刀を帯添(ハキソヘ)
日葡辞書(1603‐04)「Faqisoye, uru, eta.(ハキソユル)

はき‐ぞえ ‥ぞへ【佩添・帯副】

〘名〙 戦場での用意のため、太刀にそえてもう一本の太刀を腰につけること。また、その太刀。
平治(1220頃か)中「御はきぞへ候はば、御恩にかうぶり候はん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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