体たらく・為体(読み)ていたらく

精選版 日本国語大辞典 「体たらく・為体」の意味・読み・例文・類語

てい‐たらく【体たらく・為体】

〘名〙 (「たらく」は、断定助動詞「たり」のク語法。(そのような)体(てい)(=ようす)であることの意から) 有様様子状態。近世以後は、あまりよくない有様や、その様子を軽蔑したり悪くいったりする場合に用いるようになった。
玉葉‐嘉応二年(1170)閏四月二三日「惣請師啓白之為体、可神妙也」
仮名草子浮世物語(1665頃)四「顔を擦剥き足を打破り、術なさうな体たらくぢゃ」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五「小供の方はと見ると是も親に劣らぬ体たらくで寝そべって居る」

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