佐伯(岡山県)(読み)さえき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「佐伯(岡山県)」の意味・わかりやすい解説

佐伯(岡山県)
さえき

岡山県中南部、和気郡(わけぐん)にあった旧町名(佐伯町(ちょう))。現在は和気町西部を占める地域。旧佐伯町は、1955年(昭和30)赤磐(あかいわ)郡佐伯村と和気郡の山田、塩田の2村が合併して町制施行。2006年(平成18)和気町と合併、新しい和気町となった。名称は古代の佐伯郷(ごう)に由来。吉備(きび)高原上にあり中央を吉井川が貫流し、河谷沿いに国道374号が走る。中心の佐伯は近世には岡山藩家老土倉(とくら)氏(1万石)の陣屋町、吉井川水運の川湊(かわみなと)、また在町(ざいまち)として一帯の商業中心地区であったが、現在では商業機能は衰え、農業を基盤に第二次、第三次産業が小規模に存在する。西部の田賀には県自然保護センターがある。

[由比浜省吾]

『『佐伯町史』(1975・佐伯町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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