佐々川(読み)さざがわ

日本歴史地名大系 「佐々川」の解説

佐々川
さざがわ

北松浦郡の南部をほぼ西流して佐々浦に注ぐ河川。流路延長二一・八六キロ、流域面積八五・九八平方キロ。二級河川。世知原せちばる町の東部にある国見くにみ山やその南の佐世保させぼくり峠などを水源とし、世知原町上野原うえのはら川・路木場ろこば川、その西の吉井よしい町域で福井ふくい川、佐々町域で市瀬いちのせ川・木場こば川などを合流する。河口付近では中世から土砂堆積が進み、耕地化されて水田または塩田として利用された。平戸藩四代藩主松浦鎮信の命による佐々川河口部の大新田の開発は、寛文四年(一六六四)佐々村小浦こうら(現佐々町)赤崎あかさきから始められ、惣反別一〇〇余町に及ぶ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報