デジタル大辞泉
「佇」の意味・読み・例文・類語
ちょ【佇】[漢字項目]
[音]チョ(漢) [訓]たたずむ
立ち止まってじっとしている。たたずむ。「佇立」
[補説]「竚」は異体字。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たたずまい たたずまひ【佇】
① 立っているようす。また、そこにある物のようす。ものの姿。
ありさま。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「
経行(タタスマヒ)も吉く遠見も
怜
(おもしろし)」
※
増鏡(1368‐76頃)五「山のたたずまゐ木深く、池の心ゆたかに」
② 身をおく所。人の
生き方、暮らし方。また、転じて、
生業。
※
本福寺跡書(1560頃)大宮参詣に
道幸〈略〉夢相之事「ぜにをまうくるのうをもたずば、よをすぐるたたずまいなるまじきなり」
たたずみ【佇】
〘名〙 (動詞「たたずむ(佇)」の連用形の名詞化)
① 立ち止まっていること。その場にとどまっていること。また、ありさま。
※巨海代抄(1586‐99)下「格外出頭の
英霊をもほっつめせめつめて許さぬが、林際宗のたたずみだ」
※
浮世草子・新御伽婢子(1683)一「我一跡を諒取
(かすめとり)身の彳
(タタスミ)もならず」
※
咄本・楽牽頭(1772)
水中の恋「鯉、ふなの娘と密通し、水中のたたずみ成がたく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報