伶人(読み)れいじん

精選版 日本国語大辞典 「伶人」の意味・読み・例文・類語

れい‐じん【伶人】

〘名〙
音楽を奏する人。特に、雅楽を奏する官吏楽人伶官
文華秀麗集(818)中・奉和重陽節書懐〈仲雄王〉「強乗客摛文雅、却使伶人侍楽懸」 〔春秋左伝‐成公九年〕
② 明治三年(一八七〇太政官の雅楽局に置かれた職員で、雅楽の演奏に従事した判任官。同一七年廃止。〔太政官布告第八〇二‐明治三年(1870)一一月七日〕
③ 現代では、神道の祭典楽に従事する人の称。
[補注]中国古代の皇帝黄帝の時、伶倫という臣に命じて、崑崙山の陰、嶰谷の竹を取り、律管調子笛)を作らせて、音律を制定したとの故事による。

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デジタル大辞泉 「伶人」の意味・読み・例文・類語

れい‐じん【×伶人】

音楽を奏する人。特に、雅楽を奏する人。楽人がくにん
明治3年(1870)太政官に設けられた雅楽局の楽人の呼称

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普及版 字通 「伶人」の読み・字形・画数・意味

【伶人】れいじん

楽人。〔晋書、隠逸、戴逵伝〕性、當世を樂しまず。常に琴書を以て自ら樂しむ。~太宰武陵王晞(き)、其の琴を善くするを聞き、人をして之れを召さしむ。逵(き)、に對へ琴を破りて曰く、戴安王門の伶人爲(た)らずと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伶人」の意味・わかりやすい解説

伶人
れいじん

楽人」のページをご覧ください。

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