伝馬問屋跡(読み)てんまどんやあと

日本歴史地名大系 「伝馬問屋跡」の解説

伝馬問屋跡
てんまどんやあと

[現在地名]中区錦二丁目

慶長一八年(一六一三)創始。最初は御番所といった(府城志)常備の人足伝馬は一〇〇人・一〇〇匹。馬の飼料にあてるため、藩は古井こい(現千種区)のうち畑一一町二反二歩を下付した。元禄二年(一六八九)幕府への書上には五〇人・五〇匹となっている(地方古義)。公務に使用する人足伝馬は問屋が町々から徴発、または経費を取立てた。人足数は享保年間(一七一六―三六)頃、一四一人分で、馬の場合は人足二人分に計算した。各町の負担額は軒数によって差異があるが、すべて代銭で納めた。これを人足歩割という(名府予録)

伝馬問屋役には渡辺金左衛門が就任した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android