伊農郷(読み)いぬごう

日本歴史地名大系 「伊農郷」の解説

伊農郷
いぬごう

和名抄」所載の郷。諸本とも訓を欠いているが、イヌとする。「出雲国風土記」によれば秋鹿郡四郷の一つで、郡家の西一四里余に郷長の家があり、郷名は初め伊努で、出雲郡伊努いぬ(伊農郷)にいた赤衾伊農意保須美比古佐和気能命の后である天津日女命が国巡りをしたとき当地で「伊農はや」といったことに由来するという。神亀三年(七二六)伊農に改めたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android