伊萱村(読み)いがやむら

日本歴史地名大系 「伊萱村」の解説

伊萱村
いがやむら

[現在地名]三刀屋町伊萱

北流する斐伊川左岸に沿い、南は給下きゆうした村、西は水越みずこし村。「出雲国風土記」所載の飯石郡井草いがや社・毛利もり社があったといわれる。伊萱の地名は井草社によるという。元亨元年(一三二一)一二月三日の三刀屋郷惣地頭光信代宗慶和与状(佐方文書)によれば、「三刀屋郷内伊賀屋村」とみえ、三刀屋郷惣領地頭諏方部(諏訪部)助光の代人宗慶と、伊賀屋いがや村の一分地頭諏方部義助との間で伊賀屋村等の領有をめぐって和議が成立している。伊賀屋村は承久の乱の功により諏訪部助長が三刀屋郷の地頭職を補任されて以来、その一族が一分地頭として治めてきたが、この時期に相論があり、同月二七日付で和与状のとおりを認める旨の六波羅下知状(同文書)が出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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