任頤(読み)じんい(英語表記)Rén Yí

改訂新版 世界大百科事典 「任頤」の意味・わかりやすい解説

任頤 (じんい)
Rén Yí
生没年:1840-96

中国,清末の画家。字を伯年,号を次遠といった。浙江省山陰県(現,紹興)の人。15歳で上海に住んで創作に励み,虚谷呉昌碩(ごしようせき)らと交わり,上海派第一の流行作家となった。中年以後は八大山人の画風から新しい用筆法を会得し,花鳥,人物,山水画等に新風を吹き込み,中国の近代絵画に大きな影響を及ぼした。師の任熊(じんゆう),任薫,任預とともに〈四任〉と称された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android