以来・已来(読み)いらい

精選版 日本国語大辞典 「以来・已来」の意味・読み・例文・類語

い‐らい【以来・已来】

〘名〙 (多く時、年齢事件などを表わす語に付いて) その時点を含み、それより後ずっとの意を表わす。→「いご(以後)」の補注
(イ) 過去のある時点、また、ある年齢を起点にしていう。…よりこのかた。…からずっと引き続いていること。
古事談(1212‐15頃)二「治暦四年四月十九日立后。此夕帝崩。自爾以来偏発道心
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「一別以来(イライ)まづまづお達者で」 〔春秋左伝‐昭公一三年〕
(ロ) 現在を起点にしていう。今より後ずっと。現在を表わす語が上に付く場合と単独の場合とがある。
※虎明本狂言・引敷聟(室町末‐近世初)「只今ようして参っても、以来がなりまらすまひ」
湯島詣(1899)〈泉鏡花三六「以来屹度心得まするで、何卒相変りませず」 〔戦国策‐韓策・宣恵王

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