仏法寺(読み)ぶつぽうじ

日本歴史地名大系 「仏法寺」の解説

仏法寺
ぶつぽうじ

[現在地名]諏訪市四賀 桑原

上桑原かみくわばら村の南西桑原城跡の南にあり、山号は鼈沢山。鼈沢荘厳山仏法紹隆寺ともいう。真言宗高野山派の寺で、本尊大日如来。「諏訪郡諸村旧蹟年代記」に「仏法寺大同二年丁亥年田村将軍開基 空海建立 信州四ケ寺之道場随一也 天正年中今之処え引ル」とある。

同寺所蔵の「過去荘厳劫千仏名経」の巻首には、「御本云、応永廿二年歳次乙未十二月六日、(中略)当経一部三巻、率爾損声少々付仮名了、(中略)宝性院法印権大僧都宥快」とあり、同表紙の裏書に「永禄七上巻也、永禄八年中巻」とある。

仏法寺
ぶつぽうじ

[現在地名]川之江市川之江町 鉄砲町

享保六年(一七二一)の川之江村明細帳に「境内一反一畝二拾六歩、浄土宗、鷲尾山慧心えしん院仏法寺」「本堂六間と七間、此本尊阿弥陀如来座像長サ二尺五分行基作、観音堂二間四方、此本尊観音千手立像長サ七寸恵心作」とある。現在も山号・宗派は変わらず、本尊も現存する。

伊予温故録」に、川之江城主土肥義昌がもとこの山にあった行基作阿弥陀を崇敬して新殿を建て、それにちなんで城も仏殿城と称したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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