今泉神社(読み)いまいずみじんじや

日本歴史地名大系 「今泉神社」の解説

今泉神社
いまいずみじんじや

[現在地名]清武町今泉

今泉工業団地の南西、県道大戸野おおとの―清武線の北側に鎮座する。祭神は天御中主神。旧村社。口伝では天御中主神が現清武町の円目まるめ岳に降臨したため、これを同地に祀ったという。弘治二年(一五五六)六月吉日の土田帳写(予章館文書)に今泉の「妙現社」がみえ、これが当社とされる。慶長一一年(一六〇六)円目岳は険阻で参拝に不便なため、大宮司川越源八郎が飫肥藩主伊東祐慶の命を受け現在地に移したという。なお伝説によると、水無みずなし川の川辺老婆が大根を山と積んで洗っていた際、白衣の老人が杖を頼りに通りかかり大根を一本恵んでくれと頼んだが、老婆は断った。老人は呪文を唱えながら川の中へ自分の杖を突きさしたところ、川底に穴があき涸川になってしまった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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