井興屋村(読み)たこいこうやむら

日本歴史地名大系 「井興屋村」の解説

井興屋村
たこいこうやむら

[現在地名]藤島町蛸井興屋

北は川尻かわしり村・平足へいそく村、西は上中野目かみなかのめ村。枝村の上蛸井と本村の下蛸井の二集落よりなる。西堀越にしほりこし村ともよばれたというが(藤島町史)、同村名は主として上蛸井をさしたとみられる。寛文八年(一六六八)の境界改では、東は大黒だいこく堰、西は長堰、北は観音堂道、南は横道となっている(蛸井興屋区有文書)。慶長一六年(一六一一)検地帳(同文書)によれば、年貢高二八五石余で、うち三〇石余がつるおか長泉ちようせん寺領であり、残りは最上氏の蔵入地であった。なお居屋敷一五、桑の木四〇本があった。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高四五〇石余、ほかに長泉寺領一一四石余(同年庄内寺社領目録)。寛永元年庄内高辻帳では高六四八石余。明和二年(一七六五)頃の玉塵集(八幡文書)では田五〇町八反余・畑三町八反余、取米二九二石余、毛付免四ツ六分余、家数五七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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