井戸谷村(読み)いどだにむら

日本歴史地名大系 「井戸谷村」の解説

井戸谷村
いどだにむら

[現在地名]赤来町井戸谷

石見国邑智おおち郡に属し、北は塩谷しおだに村、東は出雲国飯石郡上赤名かみあかな村、南は備後国三次みよし岡三淵おかみぶち(現広島県作木村)。村の九割は山地で、村の中央を程原ほどわら川が北流、塩谷川と合流して深い谷の中を南流する。川の両側山岳もやや急峻で平坦面が少なく、耕地も少ない。元禄一〇年(一六九七)石見銀山領村々覚によれば田方一五七石余・畑方二二石余、年貢高は米八一石余・銀二〇〇匁余、家数は本家二八・門屋二九、人数二〇三。宝暦三年(一七五三)石見銀山では多量の木炭が必要なため木炭供給の目的で二九の番所別に数ヵ村を割当てたが、井戸谷ほか七ヵ所の口番所は一村を添村としている(大和村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報