井伊直憲(読み)いい なおのり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井伊直憲」の解説

井伊直憲 いい-なおのり

1848-1904 幕末-明治時代大名,華族
嘉永(かえい)元年4月20日生まれ。井伊直弼(なおすけ)の次男。桜田門外で暗殺された父のあと,万延元年近江(おうみ)(滋賀県)彦根藩主井伊家16代となる。桜田門外の変の追罰により10万石を減ぜられ,歴代京都守護を罷免される。明治23年貴族院議員。伯爵。明治37年1月9日死去。57歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の井伊直憲の言及

【彦根藩】より

…近江国(滋賀県)彦根に藩庁を置いた譜代大藩。1600年(慶長5)関ヶ原の戦で東軍の軍奉行(いくさぶぎよう)として戦功のあった徳川四天王の一人井伊直政は,翌01年石田三成にかわり佐和山城主に封じられ,近江国で15万石,上野国で3万石,計18万石の大名となった。02年直政は戦傷がもとで死去,嫡子直継は翌03年彦根山に築城工事を起こし,7ヵ国12大名の御手伝普請により22年(元和8)20年の歳月をかけ,彦根城の完成をみた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」