五社総社(読み)ごしやそうじや

日本歴史地名大系 「五社総社」の解説

五社総社
ごしやそうじや

祭神は独化天神(和泉大明神)・天照大日貴尊(大鳥大明神)・天忍穂耳尊(穴師大明神)・天瓊瓊杵尊(信太聖大明神)・彦火火出見尊(積川大明神)草葺不合尊(日根大明神)・御諸別命。和泉国総社と称される。社記(「大阪府史蹟名勝天然記念物」所引)によれば、元正天皇が和泉監を設置した時に、五所の社を国元山の井やまのいの里に合祀したとあるが、創建時は不詳。一般に各国衙に総社が創祀されるのは平安時代末期とされているので、その頃までには和泉国一宮大鳥おおとり神社(現堺市)、二宮泉穴師いずみあなし神社(現泉大津市)、三宮ひじり神社、四宮積川つがわ神社(現岸和田市)、五宮日根ひね神社(現泉佐野市)の祭神が国衙内に勧請されたのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android