五侯鯖(読み)ごこうせい

精選版 日本国語大辞典 「五侯鯖」の意味・読み・例文・類語

ごこう‐せい【五侯鯖】

〘名〙 (「鯖」は、魚と肉とをまぜて煮たもの) 中国、前漢の婁護という人が、成帝の母方伯父で、同日諸侯となった王潭・王根・王率・王商・王逢時の五侯から賜った種々の肉をまじえ煮た御馳走。転じて、非常な珍味をいう。侯鯖(こうせい)とも。
※蕉堅藁(1403)山居十五首次禅月韻「晨炊不五侯鯖、葵藿盤中風露馨」 〔西京雑記‐二〕
[補注]「読本・曲亭伝奇花釵児」序には「足を添たる章魚(たこ)ならで、にてもつかぬ五侯鯖(ゴタゴタリャウリ)」の例がある。

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