珍味(読み)ちんみ

精選版 日本国語大辞典 「珍味」の意味・読み・例文・類語

ちん‐み【珍味】

〘名〙 めずらしい味。めったにないほどのよい味。また、その食物
北山抄(1012‐21頃)三「太政大臣家饗用陸海珍味常」
※俳諧・五七記(1760)芭蕉翁行脚掟「美食珍味にふける人は」 〔新唐書‐穆員伝〕

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デジタル大辞泉 「珍味」の意味・読み・例文・類語

ちん‐み【珍味】

珍しい味。めったには味わえない、変わったうまい食物。「山海珍味」「珍味佳肴かこう
酒の肴にするような食物のこと。水産物原料とした加工品など。「居酒屋の特製珍味
[類語]美味佳味滋味好味旨み風味おいしい旨い甘美芳醇ほうじゅんデリシャスフレーバーテイスティー

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普及版 字通 「珍味」の読み・字形・画数・意味

【珍味】ちんみ

珍しい料理。〔博物志、一〕水するは、龜・蛤・螺(にし)・(どぶがい)、以て珍味と爲す。其の腥(せいさう)を覺えざるなり。陸畜をするは、狸・・鼠・雀、以て珍味と爲す。其の(せん)を覺えざるなり。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「珍味」の解説

ちんみ【珍味】

めったにない、珍しくおいしい食べ物。さきいかやいかのくんせい、チーズたら、ビーフジャーキーナッツなど、乾き物を主とした酒の肴(さかな)に向く加工食品をいうこともある。◇フォアグラ・トリュフ・キャビアが世界三大珍味とされる。また、江戸時代には、三河(現在の愛知県)のこのわた、長崎のからすみ、越前(現在の福井県)のうにが天下の三珍とされた。

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