二荒山神社中宮祠(読み)ふたらさんじんじやちゆうぐうし

日本歴史地名大系 「二荒山神社中宮祠」の解説

二荒山神社中宮祠
ふたらさんじんじやちゆうぐうし

[現在地名]日光市中宮祠

中禅寺ちゆうぜんじ湖北岸、標高一二六〇メートルの地にある二荒山神社の中宮祠。男体山登山口にあたり、登山道入口に登拝門がある。古くは男体山の中腹にあたるところから、男体中宮・男体権現・中禅寺権現ともよばれた。天応二年(七八二)勝道が男体山登頂ののち、延暦三年(七八四)当地に建立したとされる(「沙門勝道歴山水瑩玄珠碑并序」性霊集)近世の古写本類にみえる中宮祠の棟札写によれば、永長元年(一〇九六)・久寿二年(一一五五)・永暦二年(一一六一)社殿造営されたとみられる。ただし現在の本殿(国指定重要文化財)は元禄一二年(一六九九)の造営。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報