二税戸(読み)にぜいこ(英語表記)er-shui-hu; êrh-shui-hu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二税戸」の意味・わかりやすい解説

二税戸
にぜいこ
er-shui-hu; êrh-shui-hu

中国王侯貴族功臣寺院に賜与された民戸。彼らはその所属領主と官とにそれぞれ納税の義務を負った。遼滅亡とともに王侯,貴族の二税戸は自然解消したが,寺院の二税戸は代まで残り,僧の奴隷と化したので,金は国家財政強化と寺院に対する統制強化のため,世宗大定2 (1162) 年と同 29年の2回,二税戸の解放を行い,二税戸は完全に消滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android