二百(読み)にひゃく

精選版 日本国語大辞典 「二百」の意味・読み・例文・類語

に‐ひゃく【二百】

〘名〙
① 数の名。一〇〇の二倍
② 銭、二〇〇文をいう。蹴転(けころ)飯盛女などの下級娼婦の玉代、また、芝居切落(きりおとし)場代などとされた。
歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)三「ソレ、懐から弐百の銭がぶらついて有」

ふた‐ももち【二百】

〘名〙 ものの数二〇〇個。また、年数二〇〇年。
※後拾遺(1086)序「ちうたふたももちとをあまりやつをえらびて」
[補注]一〇〇の倍数は古くは「おち(ほち)」といったから、二〇〇は「ふたほち」といったはずだが、実例は見えない。この「ふたももち」は平安末期に新たに作られた語であろう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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