亀子・亀甲(読み)かめのこ

精選版 日本国語大辞典 「亀子・亀甲」の意味・読み・例文・類語

かめ‐の‐こ【亀子・亀甲】

〘名〙
① 小がめ。また、ひろく亀をしたしんでいう。《季・夏》
咄本・寿々葉羅井(1779)疱瘡「ほうそうには亀(カメ)のこがとんだ妙薬の、はやくくはせやれ」
② 客が蒲団の中で相手の女の来るのを待っていることをいう、花柳界の語。〔かくし言葉の字引(1929)〕
④ 亀の甲の菱形(ひしがた)のように斜めに十文字に縄などをかけること。
真理の春(1930)〈細田民樹〉縛られる「着物の上から亀(カメ)の子(コ)に縛ることはさせなかった」
カツオ漁で、餌(えさ)にするイワシを入れておく水槽
⑥ 亀の甲のように頭が丸くなった釘で、レールを枕木に取りつけるのに用いる。犬釘。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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