九錫(読み)きゅうせき

精選版 日本国語大辞典 「九錫」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐せき キウ‥【九錫】

〘名〙 (「錫」は賜わる意) 昔、中国で、特に功労ある者を優遇するために天子が与えた九種の品物。すなわち、車馬衣服楽器・朱戸(しゅこ)・納陛(のうへい)虎賁(こほん)弓矢・鈇鉞(ふえつ)秬鬯(きょちょう)。きゅうしゃく。
※篁園全集(1844)一・山荘夏日十韻「散官踰九錫、野味敵三牲」 〔漢書‐武帝紀〕

きゅう‐しゃく キウ‥【九錫】

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普及版 字通 「九錫」の読み・字形・画数・意味

【九錫】きゆう(きう)せき

臣下大功あるものに、特に賜う九種の品。車馬・衣服・弓矢・秬鬯(きよちよう)などは、西周金文の冊命(さくめい)賜与にもみえる。〔漢書、武帝紀〕(元朔元年冬十一月、詔して曰く)三たび(すす)む、之れを功と謂ふ。乃ち九錫を加ふ。

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