九華(読み)きゅうか

精選版 日本国語大辞典 「九華」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐か キウクヮ【九華】

[1] 〘名〙 宮室器物風物などが色とりどりに飾られて美しいこと。また、その美しい飾り。転じて、建物、器物の美称九華帳、九華扇など。
※殿上詩合(1056)「九華動処辞煩熱。孤月転時領早凉〈藤原師家〉」
※仮名草子・狗張子(1692)一「日すでに暮になりて、九花(キウクヮ)のともし火をかかぐるに」 〔曹植‐九華扇賦序〕
[2] 室町後期の臨済宗の僧。儒学者。足利学校第七世の学頭。別号、玉崗(ぎょくこう)。諱(いみな)は瑞璵(ずいよ)大隅の人。足利学校の最隆盛期を築き、子弟三〇〇〇人を教えたという。明応九~天正六年(一五〇〇‐七八

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