風物(読み)ふうぶつ

精選版 日本国語大辞典 「風物」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぶつ【風物】

〘名〙
① ながめとして目にはいるもの。風景やその風景を形作っている景物。また、その土地やその季節特有の景色産物
※本朝文粋(1060頃)一一・泛大井河名言所懐和歌序〈大江匡衡〉「記風物以難一二和歌聊慰老思
※谿間にて(1959)〈北杜夫〉一「この人気のない谿間の風物は私の胸に沁みた」 〔陶潜‐遊斜川詩序〕
② ある土地の生活、行事に関係のある事物
珊瑚集(1913)〈永井荷風〉序「邦人又争ひて海外の風物を迎へ」

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デジタル大辞泉 「風物」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぶつ【風物】

眺めとして目に入るもの。風景。
その季節やその土地に特有のもの。「武蔵野の秋の風物
[類語]景色美景佳景勝景絶景奇観奇勝絶勝形勝景勝山紫水明近景遠景白砂青松風光明媚眺め風景風光風色ふうしょくけい景観景色けいしょく景趣眺望見晴らしパノラマ美観壮観大観

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普及版 字通 「風物」の読み・字形・画数・意味

【風物】ふうぶつ

風景。

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