久保武居村(読み)くぼたけいむら

日本歴史地名大系 「久保武居村」の解説

久保武居村
くぼたけいむら

[現在地名]下諏訪町久保・武居

久保村は諏訪大社下社秋宮の南、神宮じんぐう寺境内にできた村。武居村は秋宮の東にあり、武居祝をはじめとする下社の社人が居住していた村。

慶長八年(一六〇三)の諏訪頼満宛行状(宮坂文書)によれば、「竹居」のうちから下社大祝に二石、五官祝と武居祝に五石ずつ、神事領として三・五石、宮津子・若宮祝・検校大夫に一・五石が与えられている。慶長一八年の信州諏訪郡高辻には、「高二拾七石 武居郷」「高五拾石四斗 窪村」とある。慶安元年(一六四八)七月の諏訪下社宛徳川家光社領安堵状(諏訪大社下社文書)によれば、両村は下社領として寄進された五〇〇石のうちに含まれ、「窪武居村八拾壱石四斗」とみえ一村の扱いを受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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