丸・塊(読み)まろかし

精選版 日本国語大辞典 「丸・塊」の意味・読み・例文・類語

まろかし【丸・塊】

〘名〙 (後世は「まろがし」。動詞「まろかす(丸)」の連用形名詞化) 球のように丸めたもの。丸い塊。球。まるかし。まるかせ。まろかせ。
※百座法談(1110)閏七月八日「鉄のまろかしをのまむ時には天の甘露なににかせむとする」

まるかせ【丸・塊】

〘名〙 球のように丸めたもの。丸いかたまり。球。まるかし。まろかせ。
曾我物語(南北朝頃)四「人にてはあらで、鉄のまるかせをうみたまひけり」

まるかし【丸・塊】

※玉塵抄(1563)七「団はまるいとよむぞまるかしのことぞ」

まろかせ【丸・塊】

〘名〙 「まろかし(丸)」の変化した語。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)二「切口より焔のまろかせ、女房が、口に入ればうんと斗」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報