中臣印達神社(読み)なかとみいたてじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「中臣印達神社」の意味・読み・例文・類語

なかとみいたて‐じんじゃ【中臣印達神社】

兵庫県龍野市揖保(いぼ)町中臣にある神社。旧県社。祭神五十猛命(いそたけるのみこと)。宝亀元年(七七〇)の創建と伝えられる。

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日本歴史地名大系 「中臣印達神社」の解説

中臣印達神社
なかとみいたてじんじや

[現在地名]龍野市揖保町中臣 宮ノ下

揖保いぼ川左岸の権現ごんげん山東麓に位置する。祭神は五十猛命。旧県社。古くは「インタチ」とよんだとされるが、「播磨国風土記」の餝磨しかま因達いだて里の条にみえる伊太代神のことであろう。社伝では宝亀元年(七七〇)の創祀とされる。「新抄格勅符抄」に大同元年(八〇六)中臣神が神封五戸を有していた記事がみえる。「延喜式」神名帳には揖保郡に「中臣印達ナカトミインタチノ神社」とみえ、名神大座とある。中世には両部神道の影響を受け、権現山山頂の十二所権現と称する木像を当社に合祀し、社名も十二所権現・雑王権現とよばれてきた。近世になると龍野藩主脇坂氏の崇敬を受け、社殿の新築などに助力をえた。正徳三年(一七一三)同藩主脇坂淡路守安清寄付の高麗犬が残る。

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