中町八幡神社(読み)なかまちはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「中町八幡神社」の解説

中町八幡神社
なかまちはちまんじんじや

[現在地名]能美町中町

宮山みややまの地にある亀甲山(三二・五メートル)に鎮座する。祭神は帯仲津彦命・息長帯比売命・品田和気命・宗像神・墨江三前神。旧村社。

当社の記録によれば、神亀年間(七二四―七二九)に中村・高田たかた村の住民約二五名が宇佐神宮(現大分県宇佐市)より七柱の神を勧請したという。永禄四年(一五六一)一〇月四日の厳島社大鳥居棟札写(大願寺文書)に「東真柱、同中村八幡宮ニ有之、御輿二対仕返進之」とあり、厳島神社の大鳥居の東真柱を当社から寄進し、その返礼として神輿二対が当社へ贈られたことが知れる。宝暦一三年(一七六三)の「能美島志」(沖美町専念寺蔵)に「八幡宮 有中村山亀甲山、下在華表、山中有社、社内九座、毎歳以八月十五日、駕神輿而出海浜、神主行祭礼」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報