20世紀日本人名事典 「中沢 臨川」の解説
中沢 臨川
ナカザワ リンセン
明治・大正期の評論家,電気工学者
- 生年
- 明治11(1878)年10月28日
- 没年
- 大正9(1920)年8月10日
- 出生地
- 長野県上伊那郡南向村
- 本名
- 中沢 重雄
- 旧姓(旧名)
- 塩沢
- 学歴〔年〕
- 東京帝大工科大学〔明治37年〕卒
- 経歴
- 生家は“養命酒”の醸造本家。東京鉄道電気会社、京浜電車会社などで技師をつとめ、大正5年郷里に戻って中沢電気株式会社を経営した異色の評論家。学生時代から「山比古」などの同人雑誌に参加し、明治38年第一文集「鬢華集」を刊行。文明史的観察のなかに事象をとらえるのが臨川評論の特色であり、「自然主義汎論」「我国の自然主義を論ず」などを発表。他の著書に「トルストイ」「ベルグソン」「道徳論」「破壊と建設」「旧き文明より新しき文明へ「正義と自由」「電子説から見た世界」、「臨川論集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報