中市村(読み)なかいちむら

日本歴史地名大系 「中市村」の解説

中市村
なかいちむら

[現在地名]倉石村中市

五戸ごのへ(現五戸町)南西、五戸川の中流に位置する。東は石沢いしざわ村、西は又重またしげ村、南は浅水あさみず(現五戸町)、北はきた米田まいた(現十和田市)に接する。永仁五年(一二九七)の五戸郷検注注進状(新渡戸・岩大文書)に「一なかいちのかう 八ちやう五たん四かうのうち くてん六ちやう五たん七かう」とある。五戸郷中最も公田比率が高く、早くから開田が進んでいたものとみられる。永正(一五〇四―二一)の頃の糠部九箇部馬焼印図(古今要覧稿)の「五ノ部」の項には「中伊手 印雀」とあり、牧野が開設されていた。

中市村
なかいちむら

[現在地名]富山市中市

いたち川の東方石金いしがね村の南東に位置する。天正一三年(一五八五)八月一三日神通川船渡船頭中に「山室之内中市村」の三一〇俵などが宛行われている(「佐々成政宛行状」吉川随筆)正保郷帳では高二七八石余、田方一八町五反余、新田高二九石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では草高三六三石、免四ツ八歩、明暦二年(一六五六)・万治元年(一六五八)の新田高五石があった(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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