中埣村(読み)なかぞねむら

日本歴史地名大系 「中埣村」の解説

中埣村
なかぞねむら

[現在地名]小牛田町中埣

江合えあい川の北方に広がる水田中の微高地を中心に成立した村。東は南高城みなみたかぎ村、大沢おおさわ(現田尻町)、南は平針ひらばり荻埣おぎぞね両村、西は成田なりた村、北は南牧目みなみまぎのめ田尻たじり(現田尻町)中高城なかたかぎ三ヵ村と接する。涌谷わくや宿(現涌谷町)・小牛田宿方面と田尻・栗原郡高清水たかしみず(現高清水町)方面を結ぶ脇往還が通り、この往還のほぼ中間に位置するため中宿なかじゆく間宿あいのじゆくとも称された。正保郷帳に村名がみえ、田一四八貫二〇六文・畑一六貫五五三文、ほかに新田七七文。戸数六二、中田・中荒井という地があり、蔵が一つ置かれ市が立つ宿駅であった(封内風土記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報