中原章任(読み)なかはらの のりとう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原章任」の解説

中原章任 なかはらの-のりとう

?-1321 鎌倉時代官吏
大判事,明法(みょうぼう)博士,明法侍読,修理権(ごんの)大夫をつとめる。中原家につたわる説をまとめ律令注釈集「金玉掌中抄(きんぎょくしょうちゅうしょう)」をかいた。元亨(げんこう)元年6月死去。

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朝日日本歴史人物事典 「中原章任」の解説

中原章任

生年生没年不詳
鎌倉後期の 明法家。章継の子(『職原抄』は章職の子とする)。明法博士,検非違使,左衛門尉。院北面,西園寺家家司をも勤める。法書『金玉掌中抄』を著し,花園上皇に律令を進講するなど,当代有数の明法家であった。

(上杉和彦)

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世界大百科事典(旧版)内の中原章任の言及

【金玉掌中抄】より

…鎌倉末期の法律書。中原章任著。全72条から成り,《法曹(ほつそう)至要抄》以来の公家法の伝統をうけ,とくに刑事法的規定について律令格式等を引用し法意の解釈を行ったもの。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」